田舎暮らしの始まり

田舎暮らし白書へようこそ

田舎で生まれ育った訳ではありません。
東京で生まれて東京で育ちました。
生粋の都会っ子です。


そんな私が田舎暮らしを始めたのは齢30半ばから。今はまだ田舎暮らし歴4年です。
引っ越し先は、東北・岩手県の沿岸部のとある市。町や村ではなく「市」なので、東北の中ではどちらかというと規模の大きな街ということになるのでしょう。

テレビなんかを見ていると、よく田舎を旅して、「田舎の人はみんな温かい。」とか「こんなところで暮らしてみたい。」などと言いますが、それはテレビだからです。短期間の旅行だからです。

田舎ぐらしの良いところも悪いところも、短期間の旅行では決して見えません。私は3年くらい経ってからようやく田舎の良いところ、悪いところが理解できたような気がします。

今、団塊の世代の退職を目の前にして「田舎暮らし」が注目されています。「田舎は自然が素晴らしいし、人々もいい人だし、生活しやすいだろう」という予測(希望?)は、ややもすると大きく裏切られることになるかも知れません。きっと本やテレビでは田舎暮らしの良い面しか書かないし、報道しないでしょう。しかし、良い面だけでなく、当然悪い面もあるのです。

そのあたりを正直に、都会のモヤシっ子の視点で田舎暮らしをズバズバと斬りたいと思っています。
このサイトは、決して田舎暮らしを否定するものではありませんし、推薦するものでもありません。それに、田舎暮らしを考えているアナタの年齢や目的によって田舎に対する見方が全く異なるということをお忘れなく。田舎の良い面・悪い面をそのまま、私の体験として、私見としてお伝えしたいと思っています。
あなたがちょっとでも「田舎暮らし」に興味のあるならば参考にしていただければ幸いです。

ま、そんな訳で、田舎暮らし白書「たかが田舎暮し、されど田舎ぐらし」の始まりです。

【田舎暮らし白書】

賃貸物件探し

実家に来たとはいえ、都合上、近くにアパートを借りて住むことにした。
さて、住居探しの始まりだ。田舎暮らしにまったく不慣れで無知な私は、東京の感覚を引きずったまま10万円前後で探した。家賃10万は23区ならばワンルームの価格だ。でも田舎だから、2LDKくらいが借りられるかも知れないと漠然と思っていた。

不動産に行くと、なかなか家賃10万円のアパートはなかった。そんな高い家賃のアパートは存在しないのだ。それでも、ここは周りの町や村に比べれば家賃が高いらしい。
しばらくして、不動産の人が良いところが見つかったと言って物件を見せてくれた。
4LDKの貸し一軒家で、家賃11万円。しかも、「ここは先月までNTT○○支局の局長が住んでいたんですよ〜。」だそうだ。
しかし、そんなところに住んだら、「あの東京から来た贅沢野郎は何者だ!?」ってことになりかねないので、そこはパス。

だんだん、相場が見えてきた。
結局、駅から1分の3LDK(駐車場付き)のアパートに決定。すぐ前には市内1のスーパー。家賃は6万円。

職場の人曰く、
「6万円のアパートとは随分ハブリがいいですねー。」
6万円はここでは超高級アパートのようだ。
確かに、隣りは紳士服店の店長だったり、上は会社役員だったりする。普通は2〜3万の公営住宅が一般的のようである。そもそも、基本的にアパートやマンションで生活する人は転勤族だけで、地元民は皆自分の家に住んでいるのだ。

まあ、とにかく無事に住処が決まった。
田舎暮らしの始まりだ。

【田舎暮らし白書】

田舎暮らしを始めたわけ

なぜ35年間東京で生まれ育った私が故郷の東京を離れ、ここ岩手で田舎ぐらしを始めることになったのかを簡単に説明しておく。

実は決して自らの意思で進んで田舎に来たわけではない。父親の実家が岩手なのだ。しかし、別に父の実家が岩手だからと言って、私までこんなド田舎(岩手の皆さんゴメンナサイ)に来る必要はないのだ。

東京で仕事をしていた父親は定年の少し前にリタイアし、とっとと田舎に戻ってセカンドライフを楽しんでいる。退職金や年金で悠々自適のスローライフ、ロハスなセカンドライフを送っているわけである。それだけなら人畜無害なのだが、実は私が小さな頃から父は何かにつけて「お前の家は岩手県にあってな、お墓もそこにあるんだぞ」と言われてきた。そして、例えば免許証の本籍欄も東京にいながらずーっと岩手県だった。いつの間にか、「俺は大人になったらいつか岩手に行くんだ」と心の奥で思っていた。
そう、仰仰しい言葉でいえば「洗脳」である。

「いつかは田舎に帰らねばならない」という強迫観念が私の中に出来上がっていたので、あとはそのタイミングだけだった。特に30を超えてからは、「どうせ田舎暮らしを始めるなら、できるだけ早い方がいい」という意識が芽生え、ついに35にして東京から岩手に遥々来たわけである。

初めての田舎暮らし。でも特に不安はなかった。なにせ洗脳されていたのだから(汗)。
しかしながら、実際に始まった田舎暮らしは日増しに不安と不満を募らせていくのだった。ただし、それを凌駕する満足も生まれた。

そんな田舎暮らしの不安と期待、不満と満足、絶望と感動を綴っていきたい。


【田舎暮らし白書「たかが田舎暮し、されど田舎ぐらし」】

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