田舎の特色

故郷があるという喜び田舎暮らし白書

田舎暮らしを始めて間もない頃、用事があって東京に車で行った。東京に到着し、東北自動車道の料金所でのこと。係員が「おっ、岩手のどこだい?」とナンバープレートを見て話しかけてきた。

「○○です。」
「おぉ〜、俺も○○出身だぁ!雪は大丈夫だったがぁ。」
「えぇ、△△はまだ積もってましたけどねー。」

こんな会話を交わし、最後に係員は「気を付けて行けよ〜。」と送り出してくれた。
なんだか、すごく嬉しかった。
日本全国から人が集まっている東京で、たまたま同郷の人と出会う。故郷について話をする。とても新鮮な感じ、初めての感覚だ。

これが故郷か・・・。
人生で初めて「故郷」というものを理解することができた。


私の故郷は東京である。
岩手で東京出身の人と出会って話をしても、盛り上がることはあっても、不思議と「同郷」という意識は芽生えない。それだけ、東京は人が多いし、変化が激しいからだろう。

しかし、東京で田舎の同郷の人と会うと、なんだかとても嬉しく親近感が湧くのだ。
今わたしは、田舎の故郷を持てたことに喜びを感じている。

【田舎暮らし白書「たかが田舎暮し、されど田舎ぐらし」】
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田舎のインターネット普及率田舎暮らし白書

私はこの街のIT講習会と関わっており、時々自らも講師を務めることがある。もともと東京にいた頃、IT系を本業としていたからだが、ここでも東京と田舎のギャップに驚くことになる。

まず、田舎の人のパソコン普及率。今や1家に1台ではなく、1人1台の時代である。にも関わらず、持っていない人が多いこと多いこと。まあお年寄りはいいとして、パソコンを持っていない若者が多いのには驚く。

そもそもインターネットは田舎暮らしをしている人の為にあると私は思っている。都会の人は情報が自然に入るし、何にでも参加できるのである。しかし、田舎暮らしをしていると、情報が非常に少ない。そこで重宝するのがインターネットなのである。インターネットは都会も田舎も等しく情報が入手できる唯一の便利ツールだ。

田舎の安月給ではパソコンを買えないといえばそれまでだが、普通に働いていればローンできるし、買おうと思って買えないものではないはず。しかし、話をしてみると、どうも意識の問題。情報の価値も理解していないし、そういうのを利用して何かやってやろうという意欲・意識も比較的薄いようだ。

さすが、インターネット普及率が日本全国下から5本の指に入る県だけある。
若者よ、大志を抱けっ!

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田舎は政治色が強い?田舎暮らし白書

田舎暮らしを始めて驚いたことの1つが、やたら政治への関心が強いということ。もちろん良いことだし、当然と言えば当然なのだが、東京にいるときは国の政治には興味があっても区議会議員選挙などにはほとんど関心がなかった。私だけでなく、周りの人間も同様であった。

しかし、田舎はとても政治色が強いように思う。市議などの政治家が親戚・知人・友人など、とても身近なところにいるからだ。候補者の大半は何かしらの関係があったりするので、関心を持たざるを得ない。

ただ、あまり選挙に首を突っ込みすぎると危険も伴うようだ。友人の父親は現市長の後援会幹部なのだが、選挙前には家の前に人糞が置かれていたり、敵陣営の大人気ない嫌がらせをよく受けるらしい。
まあ、人糞を置かれるくらいで済むなら可愛いものだが・・・(笑)。

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ほとんど公立、公共施設田舎暮らし白書

わたし「○○さんは高校受験は何校くらい受けたんですか?
     私立ですか公立ですか?」
相手「・・・この辺だと△△高校と□□高校しかないからねぇ、
     だいたい田舎に私立なんて無いし・・・」

これは単なる私の無知なのだが、田舎暮らしを始めた当初はこのように噛み合わない会話でよく恥をかいた。基本的に田舎の高校に私立はない。大学もない。ついでに、人が集まるような各種施設も民間施設は非常に少ない。公共施設なのだ。

今ではこのような田舎の常識は至極当然のことと思えるようになったが、以前の記事「カードが使えないスナック」にもあったように、当初は周りの人たちは「田舎をバカにしてんのか!」くらいに思っていたかも知れない。

自分が恥じをかく程度ならまだ良いが、下手すると人を傷つけることもあるかも知れない。無知は恥で、時には罪にもなるのだ。
でも今は大丈夫。立派な田舎者になれたと思う。
(あっ、これも差別用語か・・・いい意味でね。)

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田舎時間田舎暮らし白書

田舎時間という言葉がある。
Wikipediaによるとこうである。
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田舎時間とは、大都市圏以外の地域において時間に対する感覚が緩やかになる傾向を指す。地域に応じてそれぞれ「○○時間」(○○には地名が入る)と表現されることが多い。特に地元住民の間では、待ち合わせ時刻に遅れたり会合などの開始時刻が予定より遅れたりした時の言い訳として用いられることが多く、その意味では隠語に近い。北は津軽時間から南はウチナー時間まで多くの事例がある。
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田舎の時間は、良く言えば「都会よりもゆっくりと時間が流れていてセカセカしていない」だけど、悪く言えば、「ひじょーに時間にルーズ」ということ。
イベントや講演会などにも平気で遅刻するし、仕事上でも会議が時間ぴったりに始まる方が少ない。悪びれる様子もないから困ったものだ。

田舎が車社会であるということも関係しているような気がする。電車やバスは時間が決まっているので自然と時間を意識するが、車は自分のペースで乗り降りもできるし、スピード調整もできる。

でも、やっぱり約束は守るもの。特にビジネスの世界で時間を守らないのは最悪。農業や漁業ならまだしもね。それから、お店の開店・閉店の時間がいい加減なのには思わず笑ってしまう。

「ゾウの時間ネズミの時間」ならぬ、「都会の時間、田舎の時間」ってところか。
しかし、田舎時間が改善されるとも思えないし、私の方が「これが田舎なんだな〜」と大きな広〜い心で田舎時間に慣れるしかないのかも知れない。

○けっこうおもしろい
ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学
○なんと絵とき版も出ていた(ただし現時点で在庫3冊のみ)
絵ときゾウの時間とネズミの時間

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田舎暮らしのプライスレス

これまで田舎暮らしの嫌いな面をたくさん書いてきた。これからもたくさん書くだろう。良い悪いでなく、私がそう感じているのだから仕方ない。

しかし、そんな田舎暮らしの悪い面すべてを包み込んで帳消しにしてしまうものが1つある。そして、それはプライスレス。お金で買えない価値があるってわけで。

それは、

大自然だ。

東京にいる時は常に人工のものに囲まれていた。鉄、コンクリート、アスファルト、プラスチック・・・水族館、遊園地、森林公園、人工池・・・一見自然に見えるものも人工だった。
都会でも田舎でも太陽や空は同じなんだろうけど、田舎暮らしを始める前に私が東京で見てきたのはビルの壁から昇る太陽、看板と看板の間に見える空だった。

しかし、田舎には本物の自然がある。日常の中に自然がちりばめられている

海の地平線から昇る大きな大きな太陽、
荘厳な山並みの向こうへ沈むオレンジの夕日、
木々の間から見える澄んだ空、
夕日を浴びた見事な山一面の紅葉、
山から家から道路から全てが真っ白になる白銀の世界、
懐かしい草木の匂い、
汚いものすべてを吹き流してくれる爽快な潮風、
風に揺れる木々の葉の音、
寄せては返す波の音、
海の街独特の潮の香り・・・

私にもっと文学的表現能力があれば、もっともっと上手に表現できるのだが・・・とにかく、海、山、川、土、石、砂、木、草、花・・・どこに行っても、いつ見ても素晴らしい自然がいっぱいある。そんな大自然が<日常の中>にあるのだ。通勤の途中、買いものに行く途中で感じることができるのだ。

自然を愛してやまない人にとっては、田舎暮らしは最高だろう。
なんたって、こんな鈍感な私でさえも大感動するくらいの自然がたくさんあるのだから。
逆に言えば、この景色、音、匂いに感動することができなければ、田舎暮らしは全くの地獄だろう(笑)。


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